ウテナ映画
アドゥレセンス黙示録大音量上映を見てきた興奮のまま今書きなぐっている。
一度見たことあるはずなのに身動き一つ取れなかった。水一滴飲まなかった。一番前のど真ん中で見づらいかなあと思っていたけど、没入感が最高だった。
なんだろう、まったく休めなかったし、脳がずっとフルに回転していた。わかろうわかろうとしてわからなくてでもずっと見ていたかった。終わったら頬が火照っていて、震えてた。
気高く生き、「世界」を壊していかないと、腐ってしまうのだ。僕らは。
王子様を殺した共犯者になりたい。この世界のシステムを受け入れていくだけのつまらないものになりたくない。世界を革命する力を。
ああ、ちいさい。ちいさいと嘆いているだけでは後には続けない。
未来はない終わり方で、結局彼女たちはまた「世界の果て」にたどり着いて絶望するのだと思う。でも、そこに向かう道を選ぶことが気高く、美しく、だからこそ、尊くて涙が出る。
簡単に愛なんて言わない。だから、簡単なものを選ばない。
もっともっとがんばらなきゃ。つまらない世界を生み出して、そこに閉じ込めるんじゃなくて。気高く。
所詮自分は作り手ではないよなと思うけれど、こういう作品に出合ってしまうと、理想の上限が上昇して現実とその上限の間の空間の膨大さに絶望してふだんに収束してしまうのだけど、蠅の王に呑まれてしまうのではなくて、何か常に新しくありたい。
ああ、たくさん、がんばらなきゃ。この心をどうしよう。まだ手が震えているのに、止まらない。もっとたくさんこんな経験をしたい。生きててよかった。ほんとうに。
まだ死にたくない。もっともっともっと深く愛したいし、普通なんかで終わらないんだ。心がじんじんと震えている。新しいものを仕入れようと思っても、いつもこの強すぎる経験を思い出してやめてしまう。
連れてって。外の世界へ出ていくから。いないんだ。王子様なんて。
いつでも思い出せ。お前が外の世界に行くのだって。
最近思っていたことを的確に撃ち抜かれたような気がして、今ほんとにつらいし、ありがたいし、うれしい。