のみぞ知る

寝不足のせいか朝から目が冴えていたので、風呂場の排水溝・換気扇と、空気清浄機と、エアコンの掃除をした。奥の方に埃が溜まってるのを知っていながらみすみす見逃すわけには、とムキになっていた。昔から何かぺりぺり剥がれていく様子を見るのが好きだ。乾ききったかさぶたを剥がしたり、樹皮をむいてきれいな面を探したりしていた。残念なことに決して綺麗好きなのではなく、剥離する現象が好きなのかもしれないな、と思ったりしていた。

終わってから仕事の買い出しに行こうと思ってたのに大雨が振り始めた。お天気アプリは1時間ででやみます、と教えてくれたのでしばし休憩。

雨が上がってそろそろ行けるかな、とベランダの窓を開けてみたらジジッという音がして、また蝉がいた。蝉の待合室じゃないぞ、という気持ちで強めに網戸をぴしゃり閉めた。蝉はびっくりしたのかベランダでひっくり返って動かなくなった。昨日から奥さんはすっかり怯えてしまい、蝉が居なくなるまで外に洗濯物を干さない、と言っている。気持ちはわかるが生乾き臭がしないといいな。その蝉は夕方帰ってきたらベランダから姿を消していた。飛び出して行けたのだろうか、蝉のみぞ知る。

仕事の買い出しのついでにオモコロでやってたボードゲームを買い、夕食の買い出しを済ませたら大荷物になってしまった。重かったので、家の近所までのバスがもう少しうちの近くで停まってくれたらな、と勝手なことを思った。パスタを茹で、豚肉でアスパラをせっせと巻いた。

歯を磨いていたら髭にぽつぽつ白髪が混じっていることに気づいた。休み中無精しているせいで髭がぼうぼうなのだがそこに白いのがあると目立つ。この休み期間にあるストレスは蝉くらいなのだが、老け込んでいることから目を逸らして蝉のせいにしておく。

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蝉も生きてる。