機嫌の収支

ちょっと長めに夏休みを頂いている。旅行に行くわけでもないが、家に居てもいいということがただただご褒美だなあと思う。ただ今日は週明けということもあってか、大事な仕事の相談も来てしまい、休みの罪悪感を背負わされるちょっともやもやしたAMだった。

奥さんが気を利かせてくれて、回る寿司を食べに行こうと提案してくれたので乗った。平日なのですぐに入れて、いつもより2皿くらい多く食べた。その甲斐あってか罪悪感は満腹感によって放逐されていった。こういうときお菓子に頼りがちなのだが、ちゃんとエネルギーに変換されるものにしておくとお腹のご機嫌も良いのだなと学びがあった。

気持ちのバランスが取れたのか、思い立ったように「帰ったら片付ける」と宣言し、一休みの後実行した。まず一番に、普段ソファに積みっぱなしにしている畳まれた洗濯物の山をしまった。部屋が汚くなる要因は「とりあえず置いておく」に尽きるとはわかっているのだが、普段山から取って着替えるのが楽でなかなか解消できない。これが無くなるだけでだいぶすっきりした、という気持ちになった。

良い流れのまま次の大仕事に取り掛かった。玄関の2割を占拠していた、誕生日にもらった折り畳み自転車を組み立てた。完成品ではないので、ハンドルをはめ、サドルをはめ、かごを付け、ペダル、鍵、ライトと順繰りに装着していく。

こういう作業は苦痛ではないのだが、細かくなればなるほどやり忘れたり部品を見失うのでなかなか疲れる。それの代表がワッシャーであり、これをしょっちゅう挟み忘れてしまう(ちゃんと手順書には書いてあるのできちんと読んでないのだが)なんでこんなものを毎回挟むんだろうな、と気になって今日は調べてみた。

『平座金(ワッシャー)は部材の穴や溝の部分にナットやボルトの頭がめり込まないようしたり、穴径がボルト径に比べて大きい場合に座面を安定させる場合などに使用されます。また、平座金(ワッシャー)をかませる事で広い面積で部材を押さえつける為ゆるみ止めにもなります』

あの薄いパーツを噛ませるだけで部材にボルトがめりこまなくなるのか。手順としてしか存在を認めてなかったけど考えた人はすごく賢いことがわかったし、意図がわからなくても完成することのありがたさも感じた。

レシピ通りに作っていって無事、自転車は完成したが、通販で買った自転車は防犯登録ができてないのでお店に行かないとならないらしい。自転車を使うために自転車屋に自転車で行くことになり、服を買いに行くための服がないみたいな話だなと思った。

追加で、奥さんがご飯を作ってくれてる間に、ずっとしなきゃと思ってたエアコンの掃除をした。仕事のことは解決してないけど家のことは片付けられたから今日の機嫌の収支はプラスだな、と思うことにした。